ジョジョの奇妙な冒険4部 岸辺露伴の冒険 [4部感想]
んー、やはり「露伴」と言えば、文学者の幸田露伴先生ですけど、
岸辺露伴は、幸田露伴がモチーフなのかな。どうかな。(語呂が良いことから、
幸田露伴の露伴を使ったらしいです。文学的な意味合いはなさそう。)
この回は、ファンタジーが濃くて、綺麗でした。悲しいことって綺麗なときが
ありますね。道がわからなくなる不思議な町と鈴美の美しさが切ないです。
幽霊の鈴美・・・
こんなに自分の町に誇りを持てる少女がいるでしょうか。
命を失った時に芽生えたのかもしれません。彼女は清い心の持ち主なので。
町の平和と傷つけられた誇りを取り戻したい。
それは、同じような目に合う人が出てはいけないと願う優しさからでしょうか。
恨んだり、ひがんだりしない、けれど心配で去ることもできない幽霊の少女です。
平和は「平和しか見ていない人のもの」かもしれません。広瀬君も露伴も、町で少年少女が殺害されていることを知りませんでした。そして、露伴は、自分が鈴美に命を助けられた少年だったことも忘れていました。もし自分が住人だったら、うすら寒くなります。
(そう思ったら、同じように「まるで自覚症状のない病のよう」と秀逸な例えで
作中に書いてありました。「殺人自体に誰も気づいていないのです。
なんてショッキングで心のうすら寒くなる情報でしょう」と)
自分が幸せな時、どこかで誰かが泣いているのは、地球上でいつものことです。せめて
小さな範囲から守っていかないといけません。家族だったり地域だったり、自分の守れる範囲を。そうするしかできないだけで、それで解決はしないんだろうと思います。
自分が幸せな時も、誰かを幸せにしてあげた時も、まだ全部が解決しているわけではないのですね。そして、自分は誰かのおかげで生きているのだなあと思います。
露伴でさえ、鈴美の生き方を尊敬しています。「生きている人間のために、たった一人で
15年も闘っていたとは…」と。行動は心を映しますね。言葉は嘘が出るけれど。
そういえば、露伴のスタンドは、人の行いを見ることができるスタンドとも言えますね。行いをみればその人がわかるし、行いが人生を作っているのかな、などと思いました。
平和ってあやしいものです。振り向いたら、恐ろしいところへ引き込まれてしまう。
振り向いたら…のくだりは神話でよく使われますが、作中でも使われました。
広瀬君が引き込まれそうで危なかったです。あの状況から助けられるなんて、
神話にはありません。「ジョジョ」ならではの考え方だなと思いました。
闇に落ちない明るさが、仲間によってもたらされるという。なににせよ、
助ける術があるって、素晴らしいことです。スタンドの使いの知恵がすごい。
さて、鈴美を襲った「殺人鬼退治」が新たなミッションとして加わり、
物語が立ち直ります。別に横になってはいませんけど、いったん弓と矢の押収が済み、
一息ついたところだったので。どのくらい先までを想定して、物語を組んでいるのか、
謎ですが、奇跡のように自然に「奇妙な冒険」が続くのがすごいです。
この男がついに!!登場!!
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岸辺露伴は、幸田露伴がモチーフなのかな。どうかな。(語呂が良いことから、
幸田露伴の露伴を使ったらしいです。文学的な意味合いはなさそう。)
この回は、ファンタジーが濃くて、綺麗でした。悲しいことって綺麗なときが
ありますね。道がわからなくなる不思議な町と鈴美の美しさが切ないです。
幽霊の鈴美・・・
こんなに自分の町に誇りを持てる少女がいるでしょうか。
命を失った時に芽生えたのかもしれません。彼女は清い心の持ち主なので。
町の平和と傷つけられた誇りを取り戻したい。
それは、同じような目に合う人が出てはいけないと願う優しさからでしょうか。
恨んだり、ひがんだりしない、けれど心配で去ることもできない幽霊の少女です。
平和は「平和しか見ていない人のもの」かもしれません。広瀬君も露伴も、町で少年少女が殺害されていることを知りませんでした。そして、露伴は、自分が鈴美に命を助けられた少年だったことも忘れていました。もし自分が住人だったら、うすら寒くなります。
(そう思ったら、同じように「まるで自覚症状のない病のよう」と秀逸な例えで
作中に書いてありました。「殺人自体に誰も気づいていないのです。
なんてショッキングで心のうすら寒くなる情報でしょう」と)
自分が幸せな時、どこかで誰かが泣いているのは、地球上でいつものことです。せめて
小さな範囲から守っていかないといけません。家族だったり地域だったり、自分の守れる範囲を。そうするしかできないだけで、それで解決はしないんだろうと思います。
自分が幸せな時も、誰かを幸せにしてあげた時も、まだ全部が解決しているわけではないのですね。そして、自分は誰かのおかげで生きているのだなあと思います。
露伴でさえ、鈴美の生き方を尊敬しています。「生きている人間のために、たった一人で
15年も闘っていたとは…」と。行動は心を映しますね。言葉は嘘が出るけれど。
そういえば、露伴のスタンドは、人の行いを見ることができるスタンドとも言えますね。行いをみればその人がわかるし、行いが人生を作っているのかな、などと思いました。
平和ってあやしいものです。振り向いたら、恐ろしいところへ引き込まれてしまう。
振り向いたら…のくだりは神話でよく使われますが、作中でも使われました。
広瀬君が引き込まれそうで危なかったです。あの状況から助けられるなんて、
神話にはありません。「ジョジョ」ならではの考え方だなと思いました。
闇に落ちない明るさが、仲間によってもたらされるという。なににせよ、
助ける術があるって、素晴らしいことです。スタンドの使いの知恵がすごい。
さて、鈴美を襲った「殺人鬼退治」が新たなミッションとして加わり、
物語が立ち直ります。別に横になってはいませんけど、いったん弓と矢の押収が済み、
一息ついたところだったので。どのくらい先までを想定して、物語を組んでいるのか、
謎ですが、奇跡のように自然に「奇妙な冒険」が続くのがすごいです。
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